「骨粗しょう症と歯周病について」 new

骨粗しょう症とは?

骨粗しょう症  骨粗しょう症は、骨密度が低下し、骨がもろくなり骨折しやすくなる病気です。日本の骨粗しょう症の患者さんは推定1000万人とされており、女性が約800万人、男性が約200万人とされています。今後、高齢化社会に伴い、骨粗しょう症になる人の割合は増加すると考えられます。

 女性は、閉経後にホルモンのバランスが大きく変化し、骨密度が急激に減少します。つまり閉経による卵巣機能の低下により、骨代謝に関わるエストロゲンというホルモンの分泌低下により閉経後骨粗しょう症を発症します。そのため女性は男性に比べると骨粗しょう症になる人の割合が高くなります。

 骨粗しょう症は、がんや脳卒中、心筋梗塞のようにそれ自体が生命をおびやかす病気ではありませんが、骨粗しょう症による骨折から要介護状態になる人は少なくありません




女性ホルモンと歯周病との密接な関係

 骨の健康とお口の健康は、一見関係なさそうに思えます。しかし、閉経後骨粗しょう症の患者さんでは、歯周病が進行しやすくなります。その原因として考えられるのが、エストロゲンというホルモンの減少です。閉経後、エストロゲンの分泌が少なくなると、骨密度が低下し全身の骨がもろくなるとともに、歯を支える歯槽骨ももろくなります。そこに歯石が付着し歯周ポケット内で炎症を起こしていると、炎症物質により骨が溶けていきます。もろくなった歯槽骨はさらに溶けしまい、そして歯肉が下がるとともに歯が動き始めます。つまり、エストロゲンの減少は、歯周病の進行を促進しているとも考えられます。多くの研究で、骨粗しょう症と歯の喪失とは関連性があると報告されています。

 以上から、閉経後の女性は、たとえ歯周炎がなくても、エストロゲンの減少により歯周病にかかりやすい状態にあると言えます。そして骨粗しょう症と歯周病は一緒に予防することが大切なのです。






掲載日:2016年3月4日
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